戦国最強⁉“甲斐の虎”武田信玄
戦国最強の言葉ってロマンがありますよね。
誰が戦国最強なのかは議論が分かれるところではありますが、その候補に必ずと言っていいほどあげられるのが、武田の騎馬軍団です。
その当主が甲斐の虎「武田信玄」です。『風林火山』でも有名ですね。
川中島で軍神「上杉謙信」と死闘を繰り広げ、その勇猛さは後世にも伝わっています。
暴君で有名だった父を追放し武田家の当主になりました。
家を継いでからは破竹の勢いで勢力を拡大し、勇猛な家臣団と共に戦国最強との呼び声も高い武田騎馬軍団を率いています。
チームを作るのは難しい。
チームや組織として成果を成し遂げないといけないことは、現代社会において多々あると思います。
- チームで団結して試合に勝ちたい
- 部活動で全国大会に行きたい
- オリンピックでメダルを取りたい
- 営業部全体で売り上げを伸ばしていきたい
- 合同プロジェクトを成功させたい
もちろん、それぞれで成し遂げたい目標は異なります。
それでも、自分たちが掲げる目標に向かって協力し合いながら、物事に取り組んでいくのが本来のチームや組織の在り方です。
でも、ときにはそれが難しいことってよくありますよね。
- チームで意見が対立する
- 言うことを聞かない後輩、部下がいる
- 先輩、上司、先生、社長など上のやり方に納得できない
- チームメンバーの能力がバラバラすぎる
など、色んな問題があります。
それは当然です。
性別も年齢も経験も考え方もまるで違う人々が集まるのです。難しくて当たり前です。
武田信玄の組織論~大切なのは『人』~
武田信玄がそもそも、なぜ戦国最強の武田騎馬軍団を結成することができたと思いますか?
本人の才能と言ってしまえばそれまでかもしれません。
あれだけの実績を残している以上、本人にある程度の力量や才覚があったのは紛れもない事実だと思います。
ですが、騎馬軍団は当たり前ですが、信玄一人ではありませんよね。
数十人、数百人の家臣がいて、
さらに数千人、数万人の兵がいて
初めて成立するはずです。
武田信玄の残した名言を振り返りながら、武田信玄の組織論について解説していきます。
「人は石垣、人は城、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」は究極の人材マネジメント
武田信玄の有名な言葉です。これらをまずは簡単にまとめてみます。
前半の「人は石垣、人は城、人は堀」ですが、
石垣、城、堀は戦において不可欠ですね。
当然ですが、それらがしっかりしていなければ、戦で勝つことはできません。
そればかりか、たちまち崩れ去り、自分たちが滅びてしまいます。
信玄はそれらの基盤を「人」で例えているのです。
つまり、人材こそが、家(組織)を守るためには大切である。ということです。
そして、後半部分の「情けは味方、仇は敵なり」です。
思いやりの心をもって接することで、部下の心をつかみ強い味方になってくれる。
逆に、害を与えたりぞんざいに扱うことで、部下の心が離れ敵になってしまう
というような意味が込められています。
チームや組織には当たり前ですが、たくさんの人材がいます。
それぞれの特性を十分に発揮できるような環境を整えることが必要です。
戦国時代は君主のワンマンで物事を決定するということも珍しくありませんでした。
ですが、武田信玄は違いました。
組織全体の意識を高める
この言葉。あるいは似たような言葉一度は耳にしたことがありませんか?
実は武田信玄の残した言葉だと言われています。
何事も真剣に取り組むことが大切だということですね。
確かに、愚痴は人一倍出すけど、行動に伴っていない人っていますよね。
そして、そんな不平不満がたまっている環境ってなんだか居心地が悪いですよね。
武田信玄は、そのような環境では組織を運営することはできないと主張しています。
アメリカで昔行われた実験で『ホーソン実験』というものがあります。
この実験の結果、職場の能率を上げるために重要なのは人間関係であるということが証明されたのです。
https://www.library.hbs.edu/hc/hawthorne/intro.html
Harvard Business School and the Hawthorne Experiments (1924-1933) — ハーバード・ビジネス・スクール
つまり、組織論における最重要課題が『人』であることが証明されたわけです。
自分にも厳しく
武田信玄は間違いなくすぐれたリーダーですが、他人にちょっと厳しい印象も受けませんでしたか?
他人に厳しい側面があるのは事実です。
ですが、それはチームや組織を作るための高い意識の下の行動です。
そして、武田信玄は人に要求するだけでなく、自分自身も意識を高くもっていたのです。
武田信玄の名言を一部抜粋して、その例を紹介してみます。
①「実力の差は努力の差、実績の差は責任感の差、人格の差は苦労の差、判断力の差は情報の差」
②「為せば成る、為さねば成らぬ成る業を、成らぬと捨つる人のはかなき」(やろうと思えばできる)
③「信頼してこそ人は尽くしてくれるものだ」
とにかく「自己責任」を徹底していることが伺えますね。
普通、人は何か嫌なことがあったり、どうしようもないことがあったら、何かしらの理由をつけてしまいたがるものです。
- 体調が悪かったから負けたんだ
- 運が悪かっただけ
- 自分はまだ経験が足りないから
- あの人みたいなすごい人にはなれない
- こんな状況だったらどうしようもない
ところが、武田信玄は違うのです。
自分が敗北したらそれは「自分の努力不足だ」と言い切ってしまうのです。
責任の所在を明確にして、自分が成し遂げる覚悟を持っているのです。
その覚悟が土台にあるからこそ、それがすべての行動に表れています。
とにかく行動してみることを重視していることもそうですね。
そして、人を大切にしている武田信玄ですが、
まず自分が相手のことを信頼してこそ関係が作れると考えたようです。
どんなチームを作りたい?
武田信玄の組織論のポイントは以下の通りです。
武田信玄の生き方に習い、人を大切にすることで自分の所属するチームや組織のレベルを一段上げてみませんか?
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